ICTSC5トラブルシューティングコンテストを運営して

2/27から2/28にかけて、第五回ICTSCトラブルシューティングコンテストが開催されました。

僕は、ふだんからお世話になっている八ッ橋さんというかたに招待していただき、今回大会の運営をやらさせていただきました。

コンテスト概要

トラブルシューティングコンテストの公式ホームページは、こちらです↓

icttoracon.net

学生が、ネットワーク構築や問題作成などほとんど全てを行います。

コンテスト準備

まず、準備はコンテスト開催の4ヶ月前から始まりました。

シスコシステムズ合同会社のオフィスで会議を重ね、運営の準備や作問をしました。

そして大会2週間前から、シスコシステムズ合同会社 東京本社にて、ほぼ毎日準備しました。

お仕事概要

最初の方は、コンテストにつかう大量の機材の搬入を行ったり、大量のLANケーブルを作成したりと物理的な作業が多かったです。

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UCSの中。開封時の歓声がすごかった。

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また、会場づくりやラッキング作業なども行いました。

こういった作業と同時進行で、工学院大学,大学院の方と作問の検証をずっと行っていました。

今回は、2問作問をしていたのですが、1問は今回出題することができなかったので次回出題させていただこうと考えています。

後ほど詳細については述べますが、DDoSだったのでリソースの管理やCPUのリソース管理、温度管理などに気を配らなくてはならず、かなり大変なお仕事を工学院の方を中心に行ってくれました。

他の問題とパケットが混ざらないようにしなくてはならなかったため、ESXi使ってVMを全チーム分展開して、DH170などの持ち込み機材でなんとか頑張りました。

もう一つの問題は、openstack内VM使って行おうとしたのですが、対外接続が取れず実環境での十分な検証ができず、ほぼ問題が完成しているにもかかわらず今回は出題することを断念しました。次回参加する方は楽しみにしておいてください。

個人的にもっとも炎上した案件

実は準備の進捗がかなり悪く、対外接続が取れないなどのトラブルが無限に湧いていて、1週間全然寝られない日々が続きました…

1週間まるまるトラブルシューティングコンテストをしていた気持ちですw

個人的に最も炎上したのが今回出題することのできなかった問題でした。

Nexusとopenstackでの疎通が数チームだけ(ここ重要)うまく取れず、激意味不状態でした。

(僕vyosなんて触ったことなかったんですが、ルーティング担当してくださってた方が某案件でお力を借りることができず、追い込まれてvyosのconfig設定を一から書いて、Nexusのroute情報やVLANIDの確認などを徹夜しまくって行いました。)

案外なんとかなるんですね。

まぁ、結局出題することができなかったのはとても悔しい…

出題した問題

もう一つは情報公開OKをもらったので、簡単に紹介したいと思います。

と思ったけど、そういえばLTで発表したスライドに軽く紹介してたので貼ります。

www.slideshare.net

DoSをwebサーバーが食らって、webページが見れないよー解決してーという問題でした。

僕はSynFlood攻撃の攻撃作成、検証を担当していたのですが、検証環境でうまくいったのに本番環境でうまくいかず、なかなか炎上していました。

なんとか出題することができて、本当に良かったです。

いろいろなパターンの攻撃を混ぜていました。(本当は+2,3種類用意していたのですが、対外接続の関係などで出題を諦めました)

Syn自体を解いてくださった方があまりいなかったのが残念でしたが、問題全体としてはなかなか模範解答がありとても嬉しかったです。

感想

とりあえず、個人的にはとても楽しかったです。

そして、とても眠かったですw

ただ、反省点が無限に発生したので、ちゃんと反省します。

また、本当に運営メンバーのみなさんにはお世話になって感謝の気持ちでいっぱいです。

参加者の皆さん、運営の皆さん、本当にお疲れさまでした。

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